【少女漫画5】森本梢子「高台家の人々」
ども、ケイです。
どんな素敵な服でも最終仕上がりが昭和っぽくなる系OLケイの少女漫画評です。好物は魔法、両片想い、侍女、騎士、幼馴染、寡黙系男子、魔法(2回目)。男性との正しいラインのやりとりができる女性にはジェラシーしか感じない。
◾️高台家の人々
平野木絵は30歳になったばかりの地味めなOL。趣味は妄想。そんな時に、イケメン社員・高台光正が転勤してくる。実は光正は人の心が読めるテレパスだった。光正は木絵の妄想と人柄に惹かれ、2人は付き合うことに。
少女まん…が……?
木絵と光正の主人公カップルを軸にタイトル通り、セレブかつ人の心が読める高台家の人々の恋愛事情を描く短編連作。見どころは木絵の妄想と、心が読めてしまう高台家の人々の他人との付き合い方。っていうか、木絵の脳内の様々な登場人物。
映画化もされた人気作品でごくせんの原作者ということもあり、ギャグとストーリーのバランスが絶妙。
花より男子とか、シンデレラストーリー+ギャグコメディが好きな方にはドンピシャなはず。
この話のセールスポイントは、クォーターイケメンで仕事もできる光政が、なぜ凡庸な木絵を大切にするのかがよくわかるところ。そして、主人公木絵が容赦なくブサイクなところ。
コメディで擬態されているが、満たされる「本当の私を見てくれる王子様が現れるかもしれない」というお姫様願望。
人の心を読めてしまう青年と、妄想で全てを乗り切る女性というのは究極に行きついた世界観で、察する力の強い人と現実に向き合わない人の恋愛譚として読むと中々深いものがあるなぁと思います。
個人的には光政の弟和正が木絵の妄想に登場するシーンと、木絵の妄想英会話のために五巻購入したと言っても過言ではない。
とまらないギャグ☆☆☆☆☆
冴え渡るキャラ☆☆☆☆☆
ストーリー☆☆☆☆☆
胸キュン☆
最初の記事