【少女漫画4】桜小路かのこ「青楼オペラ」
人恋しい季節ですね。気温とクリスマス的な意味で。抱きしめてくれるのは自分の腕のみ。ども、薄着して来ちゃったの?て聞かないで、ケイです。
クラスでは常にイケてない派閥系OLケイの少女漫画評です。好物は魔法、両片想い、侍女、騎士、幼馴染、寡黙系男子、魔法(2回目)。この季節にクリスマスコフレを求める女性にはジェラシーしか感じない。
桜小路かのこ「青楼オペラ」
「舞台は、江戸時代の吉原遊郭。
身寄りをなくした武家出身の少女・
朱音が、ある青楼(セイロウ、女郎屋)に売られてきたことから物語は
始まる。
そこの花魁の指示で客寄せに出た朱音は奇妙な男に絡まれるが、果たしてその正体とは…
お家復興を目指す朱音と、朱音に惹かれて妓楼に通う近江屋若旦那の惣右助(そうすけ)、2人の距離は縮まるが、やがて見え出す陰謀の影…
主人公に尽くす従者利一、花魁朝明野(あさけの)、主人公のライバル葵、お客常連メンバーなど他の人物も豊かです。
まずもうね、ファンタジー。やったね!
出てくるヒーロー2人がちょんまげでなく、吉原もとても清潔感あふれる場所で、主人公の復讐心や遊女同士の妬みもいっそキュートな感じなのだけど、いいのっファンタジーだから!ごちそうさま!
着物や吉原のイベント、花魁、新造、禿などの位、遊郭の建物などなど、異世界を感じさせる舞台にケイ垂涎。
そして、絵がめっちゃ好み。ヒーロー若旦那のニヒルな表情もいいし、何より桜小路さんの作品の主人公は、私がこうなりたい!と思う結晶みたいな感じだな。
かわいくないっすか!?(語彙力ない)
前作ラストノーツといい、隠して隠して服のすそからにじみ出てむしろにおっている私のお姫様願望を見事に満たしてくれるような主人公たちっす。
美しくて頑張り屋で、自分を捨ててまで使命を果たそうとするその姿に金持ちイケメンが惚れ抜いてくれて、さらに従者系イケメンが付き添ってくれる……天国?ここは天国なの?
そして、この展開は我々に思い出させますな、あの詩人を。そう、神風怪盗ジャンヌをこの世に生み出した漫画家(兼トラブルメーカー)種村有菜を。
彼女たちの魂と、その魂の叫びである作品たちにいつも全私は熱くなるのだ。冴えない我々に鏡を見て落胆しない日は来ないのか。。。プリンセスにはなれないのか。。。
という訳でストーリーも一応あるけど汚れちまったアラサーには現実感が薄いので、どちらかというと舞台設定と乙女願望を叶えるエピソードとシーン各話を楽しむ作品です。
好きな人はハマるかなと。私?私は毎夜読み返して、脳内で絶世の美女ロリ女郎設定のアナザーストーリーを楽しんでいる。心は自由だ!
ファンタジー☆☆☆☆☆
絵☆☆☆☆
キャラ☆☆☆
ストーリー☆☆